2007年8月1日〜8月27日


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8月27日(火曜日)今も昔も
源氏物語の中にも、近頃の若い者は〜というくだりがあって、笑ってしまう。昔も今も世代間の違いに悩み?があったのかと変に感心してしまう。でも、戦後の文明の進歩は、人間の根本的あり様にも少なからず影響を与えていると思う。  「若気のいたり」と笑ってすませられない、感性の変化があると思う。 一言でいってドライになり、短絡的になっているような気がする。 たまにこんな良い子がいるんだと泣けるような事もあるけれど・・・嫌なニュースばかりが耳に入り、つい悲観的になる今日の私です。
8月26日(月曜日)振り込め詐欺
他人事に思っていたけれど、留守番メッセージに怪しげな伝言が残っていた。 20代と思える女のイントネーションで「本日までにお手続きがない場合は、年額8万xxxのナントカ金がお受け取りになれません、ウンヌンカンヌン」どこかに連絡せよ!という内容。 私は年金を貰う年齢ではないので、心当たりもなく、すぐ詐欺だと分かったが、80歳位だと騙されそうな気がした。 知人の83歳の母親は「オレ、オレ」と言ってかかってきた電話に「家には、オレオレなどと言う息子はおりません」と撃退。 老人にもそれ位の気概が欲しい。 しかし、世の中、悪いヤツが多い。
8月25日(日曜日)
電車の中で、1歳以下の子供が泣き出すと、どうにもならない。 不機嫌まるだしの顔になるサラリーマンもいる。 ベビーカーに赤ちゃんを乗せ、もう一人、3歳位の女児を連れた30代の母親は、困惑気味。 辺りかまわずワァワァ泣く、我が子を叱り付けるわけにもいかない。 向かい合わせた席にいた初老の男性が、ポンポンと拍手を打って赤ちゃんの興味を引き、いないいないばぁ〜をして子供を見事あやした。 さすが伊達に歳は食ってない、しかも70歳くらいの男性だったので余計感心した。 人付き合いでは、色んな摩擦があるけれど、こういう解決の仕方はいいなぁ。 じんわりしていて。 みんな子供みたいに素直になるといいのかもね。
8月24日(土曜日)二日酔い
久々の二日酔い。 分別の年頃なので、色々セーブがきいてつまらないと言えばつまらない。 20代の頃は、気持ちが上滑りし、気が付いた時にはもう飲みすぎていた。 元来がそう飲めない体質らしいのに、過ぎるから翌日が大変。 アルコールが抜けて来る時の、なんとも言えない淋し〜い精神状態は、「もう、二度と飲まない!」と心に誓わせる効果大。 それでもまた、若さは禁を破らせたものだった。 しかしながら、加齢と共に、誰が止めなくたって自然に適量を心得るようになり・・・・ こっちの方が淋し〜〜いかぁ。
8月23日(金曜日)サッカー好き
U−22のアジアカップ予選(ベトナム戦)を観戦した。 日本代表の試合は万難を排し、見ることに決めている(笑)。そう言ったら「若いねぇ」と言われてしまったが? サッカーはやはり若者好みのスポーツと思われているのが、まだまだ成熟していない日本サッカーの現状を反映しているように思う。 大人のスポーツよぉ〜でも自慢じゃないが、競技場には初めて行ったのだ。 同じスポーツでも、ラグビーはフォーメーションがはっきりしているので、俯瞰的観戦には向いている。

それでもアップの映像が多いテレビより、サッカーもずっと楽しかった。 怠けている選手も分かるし、カメラマン達のゴール際への集団移動までまる見えだから。 観戦後、「今日の試合は点をいれない作戦だったんじゃないのぉ〜」と毒舌に花が咲き、日本サッカーを愛する心優しき侍サポーターたちは今後を憂い、選手の成長を願い、別れたのだった!

8月22日(木曜日)高校野球
甲子園では野球が決勝戦を迎えた。 昨年の早稲田、苫小牧の斉藤、田中投手の引き分け再試合から、また高校野球の人気が少し盛り返したらしい。 初戦から、最近になく座席が埋まっているように見える。 この炎暑の中、鍛えぬいた選手だからこそ、闘えるけれど、普通の体力では、熱中症だろう。 観戦する方も、体力が必要だ。 それにしても、プロを目指す選手達、色んな思惑が絡んでがっかりするニュースもあるけれど、それでもまだどこかにピュアなスポーツ精神があるに違いないと信じていた。 優勝した佐賀北高校は、受験を控えたごくごく普通の高校生だけの、部費も60万位のクラブと聞く。 決勝戦をテレビで観戦していたが、広陵が優勝だろうと90%思っていた。 佐賀北高は、硬い守りだったけれど、こんな奇跡が起きるとはねぇ〜〜女神は健在だった!まさにまさにミラクル! 甲子園の高校野球に魅せられてしまう所以だ。 がばい佐賀北高校!
8月21日(水曜日)犬の散歩
熱帯夜が続く。 それでも昼間よりは数度冷える。 8時半頃、子犬(多分マルチーズ)と30代くらいの女性が散歩しているのにすれ違った。 舗装道路は昼間どのくらいの温度になるのか、50度位はあるかもしれない。 地上2,30センチの所を呼吸しながら歩く犬の身になってみれば、昼の散歩は拷問に等しい。 気づかず犬を歩かせる人もいるだろうなぁ、赤ちゃんを車に置き去りにする母親がいるご時勢だもの。 相手の身になってみるという想像力、乏しくなっているような気がする。
8月20日(火曜日)暑い!
炎暑になってしまい、もうナントカして欲しい。 と、思っていたら、厨房でアルバイトしてる若い子が「これ以上続いたら、もう絶対ダメ、暑くて死にそう〜」とわめくではないか。 そうだ、火を使用する仕事の人はどんなにか暑いだろう。 40度なんてもんじゃない。 ガラス職人や溶鉱炉で働く人など、どうやって暑さを凌ぐのかしら? 一方でクーラー病になる人もいて(全体でしか温度を調整できないビルに入ると、冷蔵庫に入ったように寒すぎると感じるオフィスがある)自然と共生していれば到底ありえないだろう、不都合に振り回されている私たち。
8月19日(月曜日)マジシャン
大分前からブームになっている。 イリュージョンと言われる、人が消えたりする仕掛け物は好きじゃないけれど、手先でやってみせるマジックには、素直に騙される。  いかにも芸人ぽい胡散臭そうなマジシャンより、ごく普通の品のいいマジシャンに魅了されてしまう。 細い指先をひらひらさせて、けしてあり得ないマジック見せてくれるマジシャン。

タネあかしなんて望まない。 いつまでも騙して欲しい〜とほのかな恋心に似たような気分になって手元を見つめてしまう。 と言っても、日常的にはそんな乙女チックな騙されたい願望はゼロ、リアルに現実を見つめたい私ですが。

8月18日(日曜日)嚥下障害
別に慌てて飲んだり、食べたりするわけではないのに、気管に飲み物などが入りやすい。 経験した人は、分かると思うけれど、結構苦しい。
お煎餅の咀嚼した粉が入ったりすると、大変。 体は異物を排出しようと「咳をしろ!」と命令を出す。
コンコンしすぎて、涙はぼろぼろでるし、息ぐるしいし、咳のしすぎで、舌の付け根から首まで筋肉がつったようになる。 気管と食道の弁がゆるいのか、命令系統がショートしてるのか。 30年位前からだから、加齢変化じゃないことは確か。 どこもかしこも100%完全に生まれるなんてあり得ない。
8月17日(土曜日)
知人に85歳の女性がいる。 ボケとは程遠い、年齢を感じさせない頭の回転、若々しい感性と考え方。 魂は、年取らないんだと感じさせられる。 一人暮らしの方だが、アパートを追い出されるらしい。 年寄りは住む場所も、思うようにならないのだろうか。 お金にはそれ程、困らないらしいが、アパート探しでも苦労がつきまとう。

不動産屋からも、年齢がねぇ〜〜と断られると言う。 年取ったら、借りられるアパートもなくなるのか。 自分の行く末も不安になる。 お金がたっぷりある場合は、老人ホームに入れば解決でしょうけれどね。 肉親も他人も行政も頼れない、信じられない淋しい世の中。

8月16日(金曜日)消耗品
録音機材は、必須用具だ。 20数年来、練習用の録音機材にはいつも苦労してきた。 手元が危うく、結構落としたりするので、買ってすぐメカが壊れてしまったり・・消耗品と諦めて年1回くらい買い換えてきた。 最近はもっぱらMDを愛用していたが、ICレコーダーに変えた。 軽いし、落としてもメカがないので故障もあまりしない、私向き。 それにしても、ICはどんどん進歩する。
8月15日(木曜日)クイズ流行
車内で隣席の老婦人が鉛筆片手に夢中(!)になってやっている(電車の中でもやる位だからきっとそうでしょうよ)ポケット版。 また、これかぁと思ったけれど、近頃、随分流行っているらしい。 「数独」?とかいうパズルのようなもの。 私はまったく数には弱いので、見ただけで戦意喪失、手にとろう、考えてみようとも思わない。 どうして世の中で流行るものと私は、波長が合わないのかしら? その他、ナントカトレーニング、ナントカカントカボケ防止などなど一切やりません。 ボケは確実に進行中。
8月14日(水曜日)公報
お知らせという形で、時々見開きA3版3枚くらいの市の広報誌が舞い込む。 コミュニティセンターの活動、防災の日の行事、当番の救急病院リストなど色々。 まったく興味なかったミニコミ誌だけれど、地震や温暖化など地域や社会と繋がっていないと、一人ではどうしようもない事が多い近頃、なんとなく目を通すようになった。 結構、色んな活動をやっているんだと今頃になって知った。 もっと広報うまくすれば、活性化するのにとも思う。
8月13日(火曜日)意識変化
郵便局も民営化される事になったが、近頃とみにサービスがいい。 特に若い人は気持ちよすぎるくらいの笑顔。 以前と比べると、なんたる違いか。 前からこうしてくれればいいのに。 でも、なんでも足元に火がつかないと人は変わらない。 わが町でも数年前に、ゴミ出しが有料になった。 その途端、私にしても、なるべく生ゴミは出さないよう、プラスチックケースに入ったものはなるべく買わないように、などと気を回すようになった。 雑紙(ざつがみ)もしっかり区分けするようになったし、誰に言われなくても、意識変化が起こった。 そう、全てはここから始まるのだ。
8月12日(月曜日)アベック
という言葉も死語だけど、明治神宮に行ったら、午前中にも関わらず木陰で抱き合っているカップルがいた。 平日の昼間からそんな時間があるなんて、60歳以上でもないし、どういう方々かしら? そうそう、平日が休日の会社もあったわねぇ。 まだ自然の中だからまぁいいけれど、近頃の若い人は結構、電車の中や駅の雑踏でも平気で抱き合ったりしている。 あんまり美しいと思えない。 ここは何処?なんて思う私は、時代遅れ?でもそう言われようが結構。 私は古風なんです。 ラブシーンは、他人に見せ付けるもんでもあるまい。
8月11日(日曜日)炎暑
アスファルトをこする自転車の車輪の音、舗装道路にくっきり落ちた黒々した木立や家の影。 横断歩道の白線を直視できないほど、ぎらつく日差し。青く澄んだ空の下、陰だけを選びながら歩く。 何故か突然、海沿いの道を歩いているような錯覚をおこす。

なんて暑さだろう。 もう1週間ほどこんな空模様。 夏は日差しを浴びるだけで疲れる。 潮風に吹かれたら、もっとぐったりする。 私の傍を「きゃぁ〜」と叫びながら走り去る子供たち。元気ねぇ。 とっても子供のお守りはできそうもない。 疲れた〜〜

8月10日(土曜日)写真はリアル
全然変わらないわねぇ〜なんて良く言われる。 嬉しいけれど、そんな事はない。 人の目はあまり信用できない。 それでトリッキーな絵画のジャンルもあるのだろうし、スタイル良くみせる着こなしもある。

ところが写真は歴然としてリアル。 なんの手心も加えない、それどころかちょっとした光や角度で、裸眼ではキャッチできない表情をばっちり撮ってしまう。 変わらないと言われる私も、数年前のポートレイトが可愛いく(!)見えるから、確実に加齢変化はきているのだ!

8月9日(金曜日)恋の唄
歌手なのに、恋の唄は苦手だ。 だから、レオ・フェレが好きなのかもしれない。 彼の歌は社会性の強いテーマが多いから。 日本では、唄と恋が同意語みたいなものだ。 アイラブユーソングと私は勝手に言っているけれど、あまりにストレートな歌詞にちょっと赤面してしまう。

堂々と甘いセリフを唄う歌手に、呆れたり、感心したり。 でも、近頃、それも良いじゃないと楽に考えられるようになってきた。 何ゆえか? 私にも分からない。 もう恋の季節からすっかり遠のいたからかもしれない。 笑っちゃうけれど、それが本当の理由かもしれない。 ハハハ

8月8日(木曜日)夫の理解
個展などを良く開き、海外でもグループ展をしている女性と知り合った。 勿論、結婚しているし、子供もいる。 20数年、絵を描き続けている。 優しい外見に似合う、繊細な画風。 ところが、夜は外出できない、夫が許さないのだと言う。 こんな風に自由に絵を描き、海外にも活躍の場を広げている方なのに! まだ、伴侶が自分の手の届く所、見える範囲にいないと承知できない夫族というのは多いんだと改めて、ため息。 それにしても、良く頑張ってきたなぁと思う。 妻が生き生きと魅力的になる事は、夫にとっても素敵な事とは思わないのだろうか? それとも自分に自信が無いのだろうか?それとも?
8月7日(水曜日)クリント・イーストウッド
マカロニ・ウエスタンなどで大昔活躍していた俳優。 私の敬愛するレオ・フェレは、彼のファンだったらしい。 息子から直接聞いた話だから、信用できる。 私は、俳優としての彼にはまったく興味がなかったが、監督として来日した時、男っていうのは、こんなにも変貌するのか!と感動したくらい。 残念ながら、女はなかなか良い顔になりにくいが、男は「生きる=道を究める」ことになる人が多いからだろうか、いい顔になる人が多い。 70歳とは思えないタフさ、クールで大人で紳士で、褒め言葉をいくらあげてもきりが無いくらいの物腰。 「硫黄島からの手紙」で来日したが、もう75、6歳、 さすがのイーストウッドも少し年取ったなと思った。 この人にだけは、時間よ、止まってほしい。
8月6日(火曜日)言葉の乱れ
日本語検定試験というのが、あるらしい。 携わっている方と知り合った。 企業のトップとのインタビューもするようだが、日本語の乱れは各界の方々も心配なさっているという。 もう大分前から、言われてはいるし、私自身も若い人が喋っているのを耳にすると、外国語のようでイントネーションが良く聞き取れない。 よって、意思不通、理解不能になる。 数年前は神経質になっていたが、気がつくと自分にも多少伝染している。 これが、言葉の恐ろしさだ。 時代が変わるとテンポも暮らしも全てが変化する、その中で道具としての言葉が多少変わってゆくのは致し方ないのかもしれないなぁ。 昔の美しい言葉は、情緒あふれる暮らしの中から生まれてきたものだから。
8月5日(月曜日)昼寝
夏は寝不足になりがちなので、昼間眠くなる。 猫が気持ち良さそうに寝ているのをみると、本当に羨ましい! あんな風に伸びきってのんびり寝てみたいものだ。 ハンモックなんかにぶら下がって木陰で風に吹かれて眠るのを想像するだけで、し・あ・わ・せ! 小学生の頃は、風鈴の涼やかな音を子守唄に、川遊びから戻りスイカを食べ、満腹すると、縁側近くの畳に寝転んで昼寝をした。 あ〜〜もう一度、あの瞬間に戻りたい。
8月4日(日曜日)夏バテ
いよいよ暑くなって、食欲が落ちる。 子供の頃は、夏休み中にバテて、2キロは痩せた。 そうめん、スイカ、かき氷の3点セットの食生活だから、当たり前。 大人になってからは、無理してもしっかり食べるので、夏痩せしなくなった。 それでも、あっさりしたものに手が伸びる。 特に、漬物は美味しい。 毎朝、食卓にツヤっとしたナス、きゅうりの漬物が並んだら〜どんなに良いだろう。 毎日、糠床を混ぜる手間を惜しまなかった母親の姿、当たり前と思っていたけれど、今頃感謝の念しきり。 今は昔の貴重な味です。
8月3日(土曜日)寝不足
急に暑くなって、寝不足気味。 戻り梅雨のような空模様で朝夕涼しかったけれど、朝方暑くて目が覚める。 クーラーを使わない習慣なので、汗ぐっしょりになってしまう。 当然、目が覚める。 寝汗は良いイメージではないけれど、本当にそういう感じ。 夏は弱いので、1,2ヶ月、ぐったり状態が続きそう。 温暖化の影響もジワジワ感じられるし、この先、本当に心配。 クーラーの効いた電車から降りたとたん熱風にジワッと絡みつかれ、サウナに入ったような息苦しさを感じる。 ハンカチが手放せない。 私は淘汰される種族です。
8月2日(金曜日)夏の着物
絽の着物を着た年配の女性を見かけた。 彼女のすぐ傍に20代かと思われる娘がいた。 女性のほうは、白足袋、きちんと帯を締め、胸元もきっちり合わさっていて、本人はおそらくだが、涼しくないと思う。 娘のほうは、胸の谷間もチラッと見えそうなくらい薄着、素足のサンダル履き。 涼しいだろうけど、ダラシナイなぁと。 でも、年配女性はなんと凛とした印象か。 きりっとしたその着こなしは、目に涼しい。 いとも爽やかで、そこだけ風鈴の音がチリンチリンと聞こえそう。 着こなしに精神のあり様まで、昔の人は反映させてたんだぁと思うと同時に、他人の目もしっかり意識してるすごさ。 これまた、明治は遠くなりにけり〜〜
8月1日(木曜日)夏休み
8月になったら、急に電車の中は親子連れが増えた。 母親連れはもとより、父親連れが多いのに驚く。 そういえば、もう頑固オヤジなんかにはほとんど、お目にかかれない。 結婚式で泣くのは、花婿だったり、 子供の一言にほろっとするのも若い父親だったり。 逆転現象が驚きじゃない世の中になった。 共働きも増えたし、父親が家庭を省みるようになった事は、きっと良いのだろうけれど・・・なんかスッキリうなずけない私。 いずれにしても、昭和は遠くなりにけり〜〜〜