雑記帖 2006年3月
インタビュー よく、聞かれます? どうしてシャンソンを? 唄を始めたんですか?そのきっかけは? 私は、 あらかじめきっちりと ゴールのイメージがあり、そこに向かって歩いてはいないのです。 だいたいのイメージはあります、 例えば大人の唄、厚みも鋭さもある唄、なによりも自分らしい唄など。 そして唄っていて楽しい、やってみたいと思うものが あらたに見つかれば軌道修正をしていく。 そういうスタンスでやってきました。 これからどういう風に なっていくか自分でも 予測できませんし、 それがまた 日々生きていくという事かなぁ とも思っています。 今、自分の言葉で唄うことは 当たり前と思っていますが、 当初は自分で詩を書くことなど考えませんでした。 既にある詩で、唄いだしてみると、こんな言葉を私は使わない、こうは思わない、変よね、これ? と疑問や府に落ちない事が多くなりました。 他人の詩を切り張りするのも 失礼な行為だから、自分で作ったほうが早いし、作詞料も払わずにすむ(笑)。 というわけで、自分で作るようになりました。 総てがこんな調子なんです。 また、どういう思いを込めて?という質問にも いささか困るのです。 「私の思い」をなんとか言葉にしてみると、こんな事かしらと思います。 こうしてインタビューなどを受けると、 逆に自分に色んな問いかけをしますので、無意識にやっている行為を あらためて整理できるという点で、利点もあるのかなと思いました。 理屈はすきじゃないので、ついつい言葉で表現するのを避けようとする傾向が私にはあるようなんです。 舞台写真(http://www.artool.com/matsumoto) 私のチラシやCDのカバーデザイン、写真を担当していただいている松本青樹(あおき)さんのホームページが出来ました。 だいぶ前なのですが、お知らせが遅れました。 私の舞台写真もさることながら、松本さんは、フラメンコ写真を20年以上撮影していますので、その舞台写真、また最近は花の写真など ホームページがギャラリーになっていますので、是非覗いてくださいね。 歌手の写真というと 間接照明の美しいポートレートが多いのですが、松本さんの写真はそういった物とは少し赴きが違います。 私のとても好きな写真家です。 ただ、近年は私もだいぶ皺の数が増え(笑) アップではどこの老婆かと驚くような写真になってしまいました。 どこに美(大げさに言えばです)を感じるか、これは一言やそこらでは言えません。 人の数ほどあるわけです。 2006年3月28日 |